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February 2008の投稿記事!

書いた人: 三石琴乃
2008年02月27日投稿
今日こそ出ている事でしょう。
診察室の扉を開けると、教授が眉間にしわを寄せ難しい顔でこちらを見ている……
もしかして、やっぱり悪性?!恐ろしい思いが頭をよぎった。
教授は無言で瞬きもせず私を見つめたままだ。
そして…
「三石さん……………、何だっけ?」
ズコッ!!
思わずコケるリアクションをとってしまった。もうっ、ビックリしたじゃないか(涙)!
まさに寿命が縮んだぞっおっちゃん!
患者に「何だっけ?」なんて聞いちゃう先生は“おっちゃん”でいいっ!

「あーでこーで先週先生がこう仰って、私はこーであーでっ!!」
汗する私。
「ああ〜、そうだ。」
悪びれる風でもなく、PCをカチカチするおっちゃん教授。
大学病院の教授ともなると私のような凡人とは別世界の住人なんだ。
毎日毎日生死に関わる仕事をしているから、事の重大さの度合いが違うのだ。
それともこの人は天然なのだろうか?

プリントアウトされた病理結果は、教授の予想通り「白」だった。

…やっと、ホット息をつくことができた。家族の笑顔が頭に浮かぶ。。。。

それから検体をS乳腺外科へ送り、最高裁の審判を待つ事に。
他病院からの検体の場合の費用は5万円。

一週間後出てきた結果は、こちらも「白」だった…。



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書いた人: 三石琴乃
2008年02月19日投稿
期待と不安の一週間が過ぎた。さぁ、どっちだ?

診察室に入ると、教授は機嫌良さそうに座っている。
「どうでしたか?検査結果は?」と聞くと、
「んん?どっちだと思う〜?(ニヤリ)」
……(汗)なんだその軽い返しはっ!(と心の中でツッコんで)
「ど、どっちって…どっっっちですかっ?」
カチカチとPCで検査結果の書類を開きつつ、
「がんじゃありません。良かったね。」
と、相変わらず大雑把な説明だ。
だんだんとこの教授先生のテンポになれてきたのか、ムカッとは来なくなった私。
「で、左ですか?右ですか?」
「ええ?あぁそうか。これは…先週の左の穿刺した方ね。」

問題の右腫瘤(みぎしゅりゅう)の正体はまだ病理結果が出てないと云う。
病理検査は終わってるが、ちゃんと書類になっていないとの事。なんて時間がかかるのでしょう大病院て…

「もう出て来ると思うので、30分位昼食でも取ってきて。時間はある?今日解った方がいいでしょ。
でもね、がんじゃないと思うよ〜。僕はがんセンターの病理にいたからだいたい解るんだけどね。」
 “思う”では困る。決定的な何か安心出来るものが欲しい。
「では、どうしてE医院はがんだと判断したんですか?」
と疑問を投げかけた。
白か黒か病院によって違うなんて信じられないことだ。
「ん?無能だからですよ、病理が。外科の先生はその結果を伝えただけだから、その先生の事は恨まないでね。」
おお、同業を守る発言。ちょっと見直した。

仕方ないので昼食をとりに一度病院を出た。
ものすごく宙ぶらりんな気持ちでナシゴレンを食べた。
癌じゃないかも……張りつめていた気持ちが緩んできて思わず涙が溢れてきた。
だめだめ!まだ大丈夫だと決まったわけではない。安心するのは早い。レモングラスが目にしみただけだ……

再び診察室へ戻ったが、まだ病理結果が出て来ないとの事。
「でもね〜、がんじゃないと思うよ僕は。もうね、放置です、放置。治療は無しです。良かったね〜。でも逆にがんじゃないと云われていたのに、ここに来たらがんだと判った人もいるのよ…。色々子供のこととか考えちゃったでしょ?」
「あぁ、勿論…それに何より、親より先に逝けないなぁとか考えました。実は未だ今回のこと両親には伝えられなくて…」
と、また涙腺が緩んで来たわたし。
すると教授は
「E病院の先生に文句でも云ったら?一ヶ月間精神的に苦痛を受けましたって。
あ、いやいや、焚き付けちゃいかんな(笑)」

…ちょっとこの人、面白がってるでしょ?もしかして?
さっきは同業をかばっていたと思ったのに…見直した私が甘かった。

病理結果は来週ということになり、その結果が良性だったとしてももう一件別の機関でコンサルをお願いしたいと申し出た。教授から名前が挙がったのは病理専門のS乳腺外科。
そこは教授の師がいて、乳腺科の世界では最高裁と云った所だそうだ。
コンサルなんて、グレイズアナトミーの台詞以外で初めて使った…

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書いた人: 三石琴乃
2008年02月12日投稿
今日は紹介してもらった大学病院受診の日。
初診は十時半受付で、診察室に呼ばれたのは十三時過ぎ…。
どんな教授先生なのかと緊張しつつ明るく「こんにちは!」と入室すれど、椅子に座った先生はチラッと私を一瞥しウンザリした雰囲気…。
アラ?挨拶なしなの教授先生?机上にはE病院からの紹介状と検体プレパラートが数枚。これが私の「がん」なのかァ?

ザッと今までの経緯をお話するも、何故かウンザリ顔の教授。あるファイルを開いて
「あなたの場合は、これ。ステージ0のここね。何も治療しなくていいの。98%以上は再発しないんです。残り2%なんて交通事故に遭ったり他の病気になったりするでしょ?そういった患者さん全員にがんの治療をする訳にはいかないでしょ?」
…なんだか…なんだかとってもイヤな感じ!
そんな言い方は無いんじゃないかなぁ!
ステージ0と云われた100人はきっと、その2%にならないよう最善の治療を希望する!
初診の患者に対して別のアプローチはないのか!もしかしてハズレか、この病院?

おもむろにマンモグラフィを見たりプレパラートを光に透かして見ながら
「どこにがんがあるのか、見えないんだよね〜。がんだと紫色になっているんだけど〜。分からない。E病院の先生には悪いけど、もしかしたらがんじゃないかもしれないよ〜。」
ええ〜〜っ!?がんじゃないかもですって〜〜〜〜〜っ!?と、あんぐりしている私に、
「なんで最初っからココに来なかったのぉ!」
お?それがウンザリ顔の元ですな。愕然として言葉の出ない私をよそに、ペラペラと紹介状をめくり、
「あ。この検査結果はがんなのかぁ〜。」
うう〜っ!どっちなんだ?私にとっちゃ命の、人生のかかった一大事なんだぞっ!

「シコリを検査するのに穿刺だと100%良性だと云う結論は出せないと言われて。胸に傷がつくけど全摘してスライスして調べれば確実な結果が出せると言われまして…。」
なんだか言い訳がましい事を言い出す私。でもNドクターは確かにそう言った。針で取れる組織は一部分なので、悪性部分から外れてしまうと小さながんを見過ごしてしまうと…。その時私は「なるほど。」と納得した。
命に関わる事だもの、1%の不安でも取り除いてしまいたいと思うでしょ。そしてすぐ翌週手術の予定となり、あの辛い手術を受けたのだ。

そんな話を教授先生に伝えると、フッと一笑された。
ちょっと頭に来た私は
「じゃぁ、どうしたらイイですか私は!そのままE病院に通院していたら、翌週にはリンパ節を摘出する手術をされ、コバルトを一ヶ月半毎日受ける段取りになっていました。要所要所で担当先生に不安を感じたので先生を頼りにここに来たんですけど!」
と、ストレートに気持ちを伝える。
「…じゃぁ、傷見せて。」
やっと腰を上げてくれたようだ。

上半身脱いでベッドに横になる。エコーで手術した患部をグリグリするので「いたたたっ」と声が出る。
脇の下もグリグリするので「うぐぐぐぐ」と笑いをこらえた。
「脇のボンヤリしたものってのも、分からないんだよね〜。」
とぼやく教授。

診察されながら以前新聞で読んだ記事を思い出した。乳がんだと診断され、切除した組織を調べた病理結果は、実はがんではない事も多々あると云う。
私は、胸に4センチ近い傷がついてしまったけれど、がんじゃなければそれで良かったと思うべきか、無駄な傷を付けられたことで怒るべきか…ま、それはまだ考える時ではないか。

せっかくなので、E病院でもエコーに写っていた左胸のシコリも調べておこうと云う事で、穿刺することに。
頭上の大きなメカにスイッチが入れられ、そこから延びたコードの先に10センチ程もある針が付けられた。
こんなに長いものを刺すのかっ?
教授はエコーモニターを見ながら、
「はい、ごめんなさいね〜。」
と刺した。
…ん?思ったよりも痛みは無いぞ。
白黒のモニターに写る黒丸に針が近づいて行くのが分かる。ブニっと刺さり数回グサグサと動かしている。

この左胸の結果は来週。そして問題の右シコリの検体は、他のドクターと議論するようだ。
ともかく全て来週まで待て、なのだ。

もしかしたら癌じゃないかもしれない…?
なんだか妙な気分だ。いやいや、ぬか喜びになるかもしれないし、安心しちゃいけない。


Brest Oncorogy (乳腺科)
受付に置いてある冊子を手に取った。乳がんの健康セミナーの記事があった。山田邦子さんと数名のコメント、そして教授先生もパネリストで参加していた。
がん患者サービスステーションのパンフレットもある。
乳房切除した方専用のブラジャー、抗がん剤による副作用で悩む方のカツラや、精神安定の為のアロマテラピー等々…今もがんと戦っている方とその家族が沢山いると云う現実を、思いっきり身近に感じた。
胸が苦しい…。

今までの人生で全く知らなかった世界がそこにあった…。

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書いた人: 三石琴乃
2008年02月08日投稿
E病院へマンモグラフィのフィルムを受け取りに行った。

確かマンモには何にも写っていなかったんだよなぁ。一般の乳がん検診は触診とマンモグラフィのみだ。私が受診した去年の区民検診でもそうだった。
だが今回のがんはエコーでのみ写る性質のものだとドクターは言っていた。逆にマンモには写るがエコーには写らないタイプもあるらしい。
ともかく、触診、マンモ、エコーの3点セットで乳がん検診はするべきだ。

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書いた人: 三石琴乃
2008年02月04日投稿
子供が熱を出す。仕事の前に病院へ連れて行った。

わたしも、仕事中から気分が悪くなる。フラフラでスタジオを出て薬局に飛び込み、速攻で効く風邪薬と栄養剤を買った。
ランチをそこそこ胃に入れ、薬とドリンク剤を流し込む。
ダメだ、座っているのも辛い!横になりたい。貧血で手がしびれてきた。
店員さんにお願いして奥の席に移り、突っ伏して休ませてもらった。
徐々に薬が効いてきたのか、身体が温かくなり気分も良くなってきた。
いったい何だったんだ?この急激な体調悪化は?しっかり私!負けちゃぁいらんないわよ!次のスタジオへゴー!

家に帰ると、子供はまだお熱、相方もお熱、まさに一家地獄。お母さんは寝ていられません!。

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書いた人: 三石琴乃
2008年02月01日投稿
知人に連れられ、水道橋にある病院の先生に会いに行った。なんでもその先生は、難解な症状の病気でも適切に診察し治療を施してくれるそうだ。   
お会いした印象は、とても感じの良い方。
自分の状況を伝え、どう治療していけばいいか聞いた。私が病気や手術の話をしている途中「ああ、良かったですね〜。」「大丈夫だと思います。」と云う発言があった。普通、乳がんが見つかった患者に安易に言うべき発言じゃないと思ったが、不思議とイヤに聞こえない。がんと戦う為に、放射線に対抗する為に、免疫力を高める食べ物などを教えてもらう。

まぁ、話を聞いてもらって少し気持ちも楽になったので行って良かった。
「未来のビジョンを持つ事」も免疫を高めると云う話が印象に残った。

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