私の恩師である水鳥鐵夫さんが亡くなり、本日お通夜でした…
受け付けのお手伝いをしていたのですが、会葬の足が途切れる事がなく、一時はお焼香の長蛇の列が出来ていました。
水鳥さんのお人柄だなぁと感心しきり。

水鳥さんとの出逢いがなかったら現在の三石琴乃はいないです。

夢はあるけど自信も力も術もなかった私が、今やこんなにも図々しく台詞を喋り、こんなにも仕事を楽しめるなるなんて…
19歳のへなちょこ三石の存在を否定せず、少しずつ心に栄養を与えて下さった水鳥さんのお陰です。。

そして養成所を出て、仲間と旗揚げした劇団あかぺら倶楽部で共に過ごした10年間…貧乏だったけどとっても濃い時期でした。

それから10年後の昨年10月、あかぺらでの舞台アラン・エイクボーン作・水鳥鐵夫演出「あなたにあえてよかったCommunicatingDoors」は一生忘れられない役との出逢いでした。その稽古中からご病気の事は知っていたので、覚悟はしていたけど…やっぱり…。
…あぁ。今の「あなたにあえてよかった」って所で涙腺崩壊…


実は今日お寺に行くの怖くて嫌だったんだ。
現実を見るのが本当に怖かった…。

でも、水鳥さんのほんのり笑いながら眠っているようなお顔を拝見し、手を合わせ、「ありがとうございました…」と言えたよ。
涙と鼻水が沢山出たよ…。

帰りにお寺を出た時、東京タワーがすぐ後ろにそびえ立っていて、皆うつむかずに自然と顔を上げたよ。

最後の最後までニクい演出…。